台風19号の豪雨によって千曲川の堤防が決壊して大きな被害が出た長野市では、農地に流れ着いた災害廃棄物や泥の撤去が進みつつありますが、作業が終わる見通しは立っておらず、今後の農業への影響が懸念されています。さらに、「泥」をどこに処分すればよいのか、“海がない”長野県ならではの課題も浮かび上がっています。 台風19号の豪雨災害で、千曲川の堤防が決壊した長野市穂保とその周辺の地域の農地には、家具などの災害廃棄物や大量の泥が流れ着き、ボランティアなどによる撤去作業が続いてきました。 災害から2か月となる12日も、県内外から集まったボランティアが、りんご畑に積もった泥の撤去の準備のために、落ちている実を拾うなどしていました。 JAなどによりますと、農地向けのボランティアは、これまでに延べ5600人以上が参加し、この地域では、人の手で行う必要がある災害廃棄物とりんごの木の根元の泥の撤去はほぼ終了したと