【ワシントン=浅井俊典】米紙ワシントン・ポスト電子版は14日、ロシアがウクライナへの軍事支援を続ける米国に対し、より強力な兵器を供与することは「予測できない結果」をもたらす恐れがあると警告する文書を送っていたと報じた。 バイデン米大統領は13日、りゅう弾砲や軍用ヘリコプターなどこれまでより強力な重火器の供与を含む約8億ドル(約1000億円)分のウクライナへの軍事支援を発表。スロバキアの地対空ミサイルシステム「S300」の提供も米国が調整するなど、高性能兵器の支援を拡大している。 米国に対する文書での警告は、こうした動きにロシアが警戒感を強めている表れとみられる。報道によると、文書はワシントンのロシア大使館から米国務省に送られ、「米国と同盟国がウクライナの無責任な軍備強化を止めなければ、地域や国際安全保障に予測できない結果が生じる恐れがある」などと記されていたという。