遮断機が下りた踏切に、人が取り残された――。こんな現場に居合わせた男性が、高齢の女性を間一髪で助ける救出劇があった。男性は映像をネットで共有。「誰にでも起こりうるから気にかけてあげて」と呼びかけている。 2月19日午前9時半ごろ、名古屋市守山区の名鉄瀬戸線喜多山駅の西側にある踏切で、警報機が鳴りはじめた。小雨のなか、車で病院へ向かっていた建設コンサルタント会社経営の山田武弘さん(66)は、右側の歩道を歩く、90代くらいの女性が気になっていた。 踏切の遮断機が下り、警報機が鳴っても、女性は気づかない様子で歩き続け、とうとう踏切内に入ってしまった。このままだと危ない。「おばあさん、おばあさん!」。山田さんがドアを開けて声をかけたが振り向きもしなかった。 車から降り、左右を確認して遮断機をまたぎ、女性の元へ。左手で手押し車の持ち手を握り、右腕で女性を抱えて向こう側まで運んだ。10秒後に電車が通過
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