解散詔書、読み上げは写し=「紫のふくさ」来歴不明−衆院解散 解散詔書、読み上げは写し=「紫のふくさ」来歴不明−衆院解散 黒いお盆に乗せて恭しく運ばれ、衆院議長が解散を告げる「解散詔書」。任期満了前に議員のクビを宣告する重要な文書だが、実際の読み上げには原本ではなく、写しが用いられる。 内閣総務官室によると、解散詔書には天皇陛下の署名・押印に首相の署名(副書)を添えて完成。用紙は「鳥の子紙」という黄色みのある良質な和紙が使われるという。 しかし、本会議場で議長に渡される詔書は写しで、陛下の署名・押印はタイプ打ちした「御名御璽(ぎょめいぎょじ)」に書き換えられる。原本は内閣官房で30年間厳重に保管した後、国立公文書館に移管し、一般にも公開される。 解散詔書を包むのは、茶道などに用いられる紫色のふくさ。風呂敷に似た布だが、「規則などで定められた物ではなく、内閣官房の備品の一つ」(担当者)で