以降ではステップごとに詳しく解説しましょう。 鏡筒の形式を決めよう 天体望遠鏡の鏡筒の形式は、大きく分けると屈折式天体望遠鏡、反射式天体望遠鏡、カタディオプトリック式天体望遠の3つがあります。それぞれに特徴があり、ベテランの人でも好みが分かれます。 屈折式 一般の方が天体望遠鏡を思い浮かべるとすれば、この屈折式天体望遠鏡ではないでしょうか。鏡筒はスリムで細長く、鏡筒の後ろからのぞくタイプです。このタイプは全面に対物レンズと呼ばれる凸レンズを配置していますが、これはガラスを通過する光は進路が曲がるという性質を利用し、光を1箇所に集めています。いってみれば、虫めがねで拡大するようなものです。 良い点は、筒内気流が起こらないことです。このためユラユラしない安定した星像を得ることができ、惑星や二重星の観測などで威力を発揮します。 その反面、ガラスを通過する光は色(難しく言うと、光の周波数