明治15年の創業当時、夏沢峠 標高約2430m超えの、茅野と小海町を結ぶ旧街道の山域に宿はありませんでした。 本沢温泉初代の原田豊三郎は、この街道の要所に宿があれば往来する旅人や商人の助けになると考え、 また硫黄岳爆裂火口の湯川に湧く温泉を開拓すれば佐久の町から湯治客も呼べるのではと思慮し、 八ヶ岳で初となる宿を本沢に構えました。 二代目の頃には湯治の棟も構え、 徐々に温泉のある宿は好評となり往来の旅人や湯治客を迎えたといいます。 日本最高所野天風呂「雲上の湯」はこうして皆様にご利用いただくこととなりました。 三代目の原田豊一は掘削により念願であった2つ目の源泉を得て、 内湯「こけももの湯」を設け、 また冬でも温かく入浴可能な冬季だけ開湯する外湯「石楠花の湯」を 源泉の湧く場所に拵え現在も皆様にご利用いただいております。 湧出する湯量に合わせた湯舟は決して大きくはありませんが、 源泉かけ流