印刷業界最大手の大日本印刷は8日、出版社の主婦の友社の株式を、すでに取得している4%を含めて39%取得し、傘下に収めると発表した。取得金額は明らかにしていない。 主婦の友社は主に料理や育児、ファッション関連の雑誌や書籍を発行しているが、ここ数年は出版不況のあおりなどを受けて業績が低迷。昨年5月には部数が減少していた婦人向け雑誌「主婦の友」を廃刊した。同社の印刷を一部請け負っていた大日本印刷の支援を受けることで、経営の立て直しを図る。 大日本印刷は平成19年以降、書店大手の丸善やジュンク堂書店、図書館向け書籍販売の図書流通センターを相次いで買収するなど、出版事業を強化している。