「意識」である。 ○○音痴の人は、ほとんどかならず○○に対する意識を欠いている。 違いを意識しない人は、違いについての熟練度が上がらない たいていの味音痴の人達は、個々の食べ物の味の違いを詳しく意識しようとしない。せいぜい、甘い、辛い、酸っぱい、渋い、ぐらいまでしか意識しない。 例えば、スーパーAで購入したカツオの刺身とスーパーBで購入したカツオの刺身。この両者は、かなり高確率で味・風味・見た目に違いがある。それどころか同じスーパーで購入したカツオの刺身でも、毎回比べてみると違いが見いだせることもある(そうした違いは、産地の違い・仕入れ値の違い・流通の違い・加工の違いなどにしばしば由来する)。そうした違いを意識して「今日は鮮度がイマイチだな」と思う人と、そうした意識を全く持とうともしない人では、味に対するセンシティビティに経年変化が出るのは当然だろう。これが、あらゆる食品に対して何年も何年