神戸大大学院海事科学研究科に留学していた20代の中国人男子学生が昨年末に自殺し、神戸大は20日、この学生を指導していた60代の男性教授を21日から停職14日間の懲戒処分にすると発表した。大学側は「不適切な指導が自殺の一因になったと思うが、直接の原因ではない」としている。 同大によると、教授は昨年11月29日、留学生を同科研究生として推薦した、留学生のいとこにあたる同科の修了生に対し、留学生の能力不足を非難するとともに、推薦したことへの謝罪と留学生に退学を勧めるよう求めるメールを送ったという。 また、研究室を訪れた留学生に同日、送信したメールの画面を見せた。留学生は研究室に来なくなり、1週間後の昨年12月6日、神戸市内のビルの屋上から飛び降り自殺した。 留学生のパソコンには教授にあてた遺書めいた文書が残っていた。研究データを取るのに必要な実験装置がよく故障するなど、研究環境の不備と改善