「本当に迷惑極まりない。この前も1台の自転車のせいで、あわや大惨事になるところでしたよ!」 こう怒りを露わにするのは、都内で勤務するタクシー運転手のAさん(45)。 それは初夏の風が心地よい朝のことだった。東京・池袋の高架下を走る"びっくりガード"は急な坂道ながら、毎朝、自転車通勤のサラリーマンなどが右側通行で逆走しているという。 「歩行者と自転車の専用通路はあるんだけど、階段になっているから自転車の連中は面倒臭いんだろうね。何より危険なのは右側通行。特にロードバイクは、下り坂だと40キロは出しているんですよ。で、一瞬、ハンドル操作を誤ったのか、1台の自転車が車の真正面に向かってきたんです」(Aさん) 当然、Aさんは急ブレーキをかけたが、後方からは坂道を降りてくる車が続いていた。幸い、玉突き衝突は起こらなかったが、「ホッとしたのも束の間、自転車を運転してたアンちゃんがオレに向かって"気をつ