実用書大手として知られる主婦の友社のライトノベルレーベル「ヒーロー文庫」。誕生から約2年と後発ではあるが、小説投稿サイト「小説家になろう」の投稿作品などネット小説から生まれた“なろう系”と呼ばれる作品が人気となっており、累計発行部数60万部を突破する作品が誕生し、すべての作品が増刷され、アニメ化が決まっている作品も出るなど好調だ。市場が飽和状態とも言われるラノベ業界で、新鋭として注目を集めているヒーロー文庫だが、担当編集は高原秀樹さんの“たった一人”というから驚きだ。高原さんに、ラノベ界新潮流のなろう系やレーベル誕生について聞いた。 【写真特集】話題の“なろう系”の“異世界もの”とは? ヒーロー文庫の人気作 主婦の友社は、過去にはメディアワークス(現KADOKAWA)と提携していたことがあるものの、実用書の出版社というイメージが強い。ラノベに参入したのは、高原さんがなろう系に注目したことが