奈良市のごみ処理施設「環境清美センター」の駐車場を仕切って職員の筋力トレーニング室が設置されていた問題で、市は26日、筋トレ用具は備品として担当部長が認め、公費約50万円で購入していたと発表した。市は今月に筋トレ室の存在を発表した際「職員が自費で設置した」と説明していた。 市によると、1999年6月にセンター職員らが「収集現場での事故を未然に防ぐための体力向上」という理由で筋トレ用具の購入を要望し、2000年3月に担当部長が承認。同7月に計50万円で器具やマットを購入し、センター事務棟3階に筋トレ室を設置した。02年に振動などで事務に支障が出るとして、駐車場に筋トレ室を移転したという。 市は「駐車場の筋トレ室の壁はベニヤ板で耐火性などから建築基準法違反」とし、職員らが25日までに筋トレ室を撤去した。市は「筋トレ施設は今後、福利厚生面から対応を検討する」としている。【和田明美】