待望の新作小説。著者は「失われゆく日本」への強い信念を、アメリカ人青年の語り手に託して、切なくも奇想天外な物語を紡ぎ出した。気品ある文章と繊細な知的空間に惹きこまれる。 著者は12歳で渡米しイェール大学などで文学を学んだのち、米国の大学で日本近代文学を教えつつ、夏目漱石の未完の小説『明暗』の続編として『続 明暗』を書き上げた日本文学研究者である。…
紹介 ときは19世紀半ば、ところはクイーンズランド開拓の最前線。荒削りな自然の猛威にさらされ、 人びとが身を寄せあって暮らす辺鄙な町に、アボリジニに育てられた白人の男、ジェミーが現れた。 言葉をとりもどし、ヨーロッパの側に帰ろうとするジェミーを、人びとは戸惑いつつも受け入れる。 しかし彼の存在は、平穏だった町にやがて大きな亀裂を生みだしていく。 異質なふたつの世界の接触と変容を、両者に帰属し両者から疎外される存在を軸に 複数の視点から描く現代オーストラリア文学を代表する傑作、待望の邦訳。 「オーストラリア現代文学傑作選」刊行スタート! 「単一民族・単一文化」の白豪主義から、多文化・多民族の現実に目を向け、「差異」のアイデンティティへの転換をはかるオーストラリア。先住民や世界各地からの移民と共存する社会を目指す動きは、多様な背景に彩られた、豊穣な文学的成果にいま結実しつつあります。「オースト
発売日 2012/04/24 判型 A5判 ISBN 978-4-336-05458-6 ページ数 350 頁 Cコード 0095 定価 4,180円 (本体価格3,800円)
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