ジェームズ・ボンド、そしてSISの同僚たちは、サイバーセキュリティに関してどれほど知っていたのでしょう? 最近公開された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグ時代の最後の作品となります。そこで今回は、ダニエル・クレイグが主演した5つのジェームズ・ボンド作品を、サイバーセキュリティの観点から見ていくことにしましょう。この5作品に共通しているのは、クレイグが演じていることを除くと、劇中に登場するMI6職員たちがサイバーセキュリティの基本をまったく理解していないことです。 これが意図的(ボンドや00セクションのコンセプト全体の時代遅れぶりを強調するため)なものなのか、脚本家に知識がなくてサイバーコンサルタントもいないせいなのか、定かではありません。理由が何であれ、映画の中に見られる不合理のいくつかを、登場順に見ていきましょう。 ※この先はネタバレを含みます カジノ・ロワイヤル