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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (7)

  • 復刊リクエスト募集のご案内 - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    Lian
    Lian 2013/01/11
  • 『小説的思考のススメ―「気になる部分」だらけの日本文学』阿部公彦(東京大学出版会) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 ―小説の寺子屋― 著者の阿部公彦氏は、書評空間における仮想クラスメートとして、ずっと気になる存在だった。過去5年間、月に2(も)という一貫したペースで書評を続ける難行を涼しい顔でこなしているように見えるからだ。しかも、書き方が清々しい。大学で教鞭をとっているわりには、賢しらな言葉や専門用語を散りばめるでもない。活きがいいのに、踊り過ぎてもいない。何よりも読み方が面白い。異様に感覚的でありながら、緻密なロジックが控えている。感性から読むベクトルと理性から読むベクトルが、行儀良く出逢う。結果、紹介されたを読んでみたくなる。 その阿部公彦(以下、呼び捨て御免)が、今春新刊を発表した。タイトルには、「小説的思考」などという禍々しい言葉に続いて、カタカナで「ススメ」が付され、文学指南と文学コマーシャルという書の勘所が、すまし顔でドッキングされている。小説について論じるので

    『小説的思考のススメ―「気になる部分」だらけの日本文学』阿部公彦(東京大学出版会) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Lian
    Lian 2012/09/01
    面白そう
  • 『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「情報と文学の関係」 著者の佐々木中氏は『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』(2008年)という大部の思想書で、注目を集めた。書でも特にルジャンドルが重要な導きの糸となっているものの、主題はあくまで「文学」に据えられている。 では、佐々木氏の文学観はどのあたりにあるのか。彼の語りは一種憑依型で、独特のリズムがあるが、言わんとすることは比較的単純である。すなわち、無味乾燥な「情報」の摂取にまで切り詰められた読書行為を、徹底して身体的で崇高なものとして捉え返すこと、これである。佐々木氏にとって、それはほとんど、読めないテクスト(聖典)を読み、しかも書き換えるという逆説的行為に近い。ゆえに、文盲であったムハンマド、読むことを「祈りであり瞑想であり試練である」といったルターが高く評価される。あるいは、ダンスや音楽を通じた「革命」が志される。 逆に、書では、「情報

    『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Lian
    Lian 2010/12/04
    "その「勝利宣言」は20世紀に積み重ねられてきたさまざまな文学的実験の背景を、ことごとく無視したところで述べられている"激しく同意
  • 河出ブックス創刊! : 『脳科学の真実――脳研究者は何を考えているか』坂井克之(河出書房新社)

    →紀伊國屋書店で購入 「河出ブックス」の創刊ラインナップ紹介、5点目は坂井克之さんの『脳科学の真実――脳研究者は何を考えているか』です。 坂井さんは、東京大学大学院医学系研究科准教授。専攻は認知神経科学。ヒトの心の働きの脳内メカニズムを脳画像を用いて研究されています。 近年すっかりお茶の間に浸透した観のある「脳科学」。そのブームに潜む危うさに、第一線の脳研究者が迫ります。しかし、単にあら探しをするのではなく、脳研究の現状をフェアに見つめている点が読みどころです。 坂井さんから読者のみなさんへのメッセージです。 「最近、同じ業界の人たちによく言われるんです。『今、巷であやしい脳科学がいっぱい出回ってるよね。黙って見てるだけでいいの?』 これに対して『もうすぐを出すから待ってて』と私が言い続けてきたがこちらです。これは脳研究の現場にいる人間として、今、書かなければいけないなのです。皆さん

    河出ブックス創刊! : 『脳科学の真実――脳研究者は何を考えているか』坂井克之(河出書房新社)
  • 『1冊でわかる文学理論』 ジョナサン・カラー (岩波書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 入門書として有名なオックスフォード大学出版局の Very Short Introductionsが岩波書店から「1冊でわかる」シリーズとして邦訳されている。 フランス産の文庫クセジュは良くも悪くも百科全書の伝統に棹さしており、とっつきにくい面があるが、こちらは英国産だけに読み物として気軽に読める。もちろん、気軽といっても、内容は格的である。訳文は読みやすいものもあれば読みにくいものもあるが、わたしが読んだ範囲では文庫クセジュの日版よりは概して読みやすいという印象を受けた。訳者もしくは斯界の第一人者による解説と文献案内がつくが、どれも中味が濃い。 好企画だと思うが、「1冊でわかる」という物欲しげな題名だけはいただけない。原著は Very Short Introduction だから、あくまで基礎づくりであり、その先があるのだ。「1冊でわかる」ではなく、「超短入門」と

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  • 『神経文字学』 岩田誠&河村満編 (医学書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 『神経文字学』という文字面からSF的な印象をもつかもしれないが、脳科学の視点から文字を考えようという最先端の論集である。 編者の岩田誠氏は1983年に仮名文字と漢字では脳の処理過程が異なるという「二重回路仮説」を提唱した人で、2004年に日神経学会の会長に就任したのを機に、長年追求してきた神経文字学のシンポジュウムを開き、その成果をまとめたのが書ということである。 脳における文字処理過程の研究は第二次大戦後にはじまっている。当時は脳の働きを画像化して見せてくれる MRIも PETもなかったが、脳卒中のような脳血管障害の後遺症としてあらわれる失読症や失書症を研究することで、文字の処理過程が推定できたのである。 この方面では山鳥重氏が先駆的な研究をおこない、「二重回路仮説」の先駆となる発見をされているが、一般向けのとしては海保博之編『漢字を科学する』(有斐閣、一九八

    『神経文字学』 岩田誠&河村満編 (医学書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 『破戒(改版)』島崎藤村(新潮文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「私たちは差別意識を持っているか?」 私の勤務する国際学校では、 島崎藤村の『破戒』を毎年10年生(高校1年生)時に扱っている。同和問題に対する理解だけではなく、広く「差別」というものについて考えて欲しいからだ。その時に「あなたは自分の心の中に差別意識があると思いますか。」という質問を生徒にすることがある。 多くの生徒は差別意識がないと答える。もう一つ質問をする。「ではあなたが将来国際結婚をするとして、その相手が白人、黒人、アジア系等のどんな人であっても、あなたの両親や自分自身の態度に変化はありませんか。」。かなりの生徒が、変化はあるだろうと答える。ではそれはなぜなのか、そこに差別意識は無いのか、あるとしたらどこからそれはやって来たのか、等の議論へと移って行く。 もしかしたら自分も差別意識を持っているかもしれないという自覚の下に、『破戒』を読んでいく。主人公の瀬川丑松

    『破戒(改版)』島崎藤村(新潮文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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