1話、2話、3話と感想を書き連ねる前に、先んじて幾つか触れたいアニオリについて。 トップスピードの遺体をベランダに運ぶリップル 制作現場でも多数意見が挙がったらしい(オフィシャルファンブック p.85)アニオリ。リップルの心情的にそのまま放置できないであろう見解から生じたこのシーンは夫こと室田昇一がつばめの正体に気付いているため、母子手帳で住所を特定し、玄関ではなくベランダという通常ならあり得ない場所に置いてノックすることで妻と同じような存在が運んだと察せる可能性は十分あるが夫が警察から犯人と疑われてしまう点でいえば釈然としない。リップルがトップスピードの遺体を放置するかの疑問に対する一つの解としてはアリだとしても、あえて描写しない選択肢もあったはずで、違和感が生まれることを厭わないで描写する程の重要性を感じられず良いアニオリとは思えない。 死者の幻影と会話 あまり好きじゃないアニオリ。