新興国が競争力を高めている中、日本のIT産業を育てるには産官学の連携による強いイノベーションが必要となる。企業にとってイノベーションは事業継続のために日夜取り組むべきことだが、大学や政府はそうした意識が薄く、大きな隔たりが生まれているという。 グローバル規模でのIT産業の発展によって、市場はより高度なITスキルを求めてきている。企業や大学にとっては、そうしたスキルを持つ人材をどのように育成、確保するかが大きな課題となる。 日本では産学連携によるIT人材育成が叫ばれているが、乗り越えるべき多くの問題があるのも事実だ。 日本IBMは6月3日、企業の経営層や大学関係者などを対象としたセミナー「IBM IT人材育成フォーラム」を開催した。フォーラムの中で、同社最高顧問の北城恪太郎氏は「グローバル社会におけるIT人材の育成」と題した講演を行い、人材や高度スキル不足などによる日本のIT産業に強い危機感
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