電車の中などで見かける受験者を募る大学の広告。描かれたバラ色の学園生活に「そんなわけないだろ」と、つっこみを入れた経験もあるだろう。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が切り込む。 * * * 自分の専門からはやや外れるのですが、最近、大学の広告やパンフレットが気になっています。そう、大学が学生を募集するためのものです。ぶっちゃけ、胡散臭いやつも多くないですか? 電車などで見かける大学の広告を見て「この大学、こんなに名門なわけ、ないだろ」「こんなリア充学生いないだろ?」「こんなに就職率いいわけないだろ」と思ったことはないでしょうか? いや、私の専門とする新卒採用の世界でも胡散臭い求人広告をよく見かけます。今はかなり弱小なのにも関わらず世界一を目指すなどと連呼する企業、リーディングカンパニーという言葉を何の根拠もなく使う企業、海外シェアはとても少ないのにやたらとグローバルという言葉を連呼する