送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者=2022年7月10日.この記事の写真をすべて見る 安倍晋三元首相の銃撃事件から1週間が過ぎた。母親が宗教団体に多額の寄付をしたことで家庭が破綻(はたん)し、恨みを持っていたという山上徹也容疑者(41)。その母親と同じ団体の元信者が、幼いころの山上容疑者の様子や、当時の母親の信仰心の強さについて語った。 【写真】高校時代の山上容疑者、旧統一教会が過去に売っていたつぼなどの商品 「かわいらしい子だったのに、あんな事件を起こすなんて信じられません」 そう話すのは、旧統一教会(現、世界平和統一家庭連合)の元信者の女性だ。 「かわいらしい子」と表現したのは、安倍元首相を銃撃し、逮捕された山上容疑者のことだ。 この元信者の女性は、山上容疑者の母親が30年近く前から旧統一教会に傾倒し、多額の寄付をしていたことを覚えており、当初は旧統一教会側も母親を大事にしていた印
安倍晋三元首相の銃撃事件で注目を集めたのが、新興宗教の“二世”問題だ。 山上徹也容疑者(41)は、自身の出生後に母親が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)にのめり込み、家族が崩壊した。一方、統一教会の合同結婚式で結ばれた夫婦から誕生した「祝福二世」と呼ばれる子たちがいる。教団内における合同結婚式の名称が「祝福結婚式」だからだ。 統一教会の「祝福二世」として生きてきたA子さん(30代)がその体験を「週刊文春」に証言した。 祝福二世は『神の血統』に転換された尊い子 「私は1980年代に合同結婚式で一緒になった両親の元に生まれました。弟と二人姉弟です。祝福二世は、合同結婚式の後に『三日行事』と呼ばれる、サタンの血統を清算する行事を経たあとに誕生しています。だから『神の血統』に転換された尊い子として、周囲から凄く持てはやされ、大事に大事に育てられるんです」 家には文鮮明教祖夫妻の写真が飾られた「祈
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