長らく重版未定となっていた専門書を、返本のできない「買い切り再重版」という力技で再重版して完売させた、東京都千代田区神保町の書店「書泉グランデ」が、またも同じ手法で『堕天使拷問刑』(飛鳥部勝則 著/早川書房)を再重版したことが話題となっています。 『堕天使拷問刑』の告知ポスター 書泉グランデが最初に買い切り再重版を行った本は『中世への旅 騎士と城』(H.プレティヒャ 著/平尾浩三 訳/白水社)という専門書です。2023年3月にこの再重版を成功させた後、さらに『中世への旅』シリーズの再重版を行い、合計で3万冊を販売するという大成功を収めています。 これをきっかけに「手に入りにくい名作を重版・復刊する」という趣旨の企画「書泉と、10冊」が立ち上がりました。今回ご紹介する『堕天使拷問刑』の再重版は、その第3弾として行われているものです。 参考記事:「この品切れ重版未定本を重版してくれ、全部買い取