市長の主張と食い違い 所沢市の藤本正人市長が、今年度着手予定だった市立狭山ヶ丘中学校へのエアコン設置を中止した問題。東日本大震災を受けた節電対策を主な理由に挙げたが、このエアコンは、実は消費電力の少ないガスヒートポンプ式だった。「節電」とかみ合わず、市側は12日に始まる市議会教育福祉常任委員会などで、明確な説明を求められることになりそうだ。(福地一之) 藤本市長は3月29日の記者会見で、「東日本大震災による原発事故で、私たちの快適で便利な生活は田舎の犠牲の上に成り立っていることがわかった。子どもはわかってくれるはず」「我慢をして生活を変えなければならない」などと述べていた。 ■「扇風機で十分」 藤本市長が持論を最初に披露したのは昨年12月議会。共産市議の一般質問に「扇風機で十分。地球温暖化をどうお考えか。エアコンをつけろという主張は、子どもに対する大人の接し方の象徴的な問題。暑かったらエア