青森市の酸ヶ湯温泉近くの山中をタケノコ採りに訪れた中学2年の伊藤実姫さん(13)が死亡した事故は、27日で1週間を迎える。 県警のこれまでの調べで、実姫さんは小川沿いの岩場で休憩した直後に突然意識を失っていたことが判明。わずか十数秒の間に、高濃度の硫化水素を吸い込み、死亡した可能性が浮上している。このため県警は、休憩前後のガスの発生状況を詳しく調べることにしている。 ◆現場、過去に事故なし◆ 捜査関係者らによると、実姫さんは母親ら3人と20日早朝、登山道から獣道に入り、たどり着いた小川沿いで岩に座って5分ほど休憩した。川を見下ろす斜面の高い場所だった。再び歩き始めた母親らが実姫さんが付いてこないのに気づき振り返ると、あおむけに倒れて意識を失っていた。気づくまで十数秒だった。駆け戻った母親や親類も、岩の付近で一時気を失った。 しかし、県警が事故後に実施した実況見分では、岩付近の大気で検出され