婦女暴行犯の臓器利用を=最高権威総長の宗教令が物議−エジプト 婦女暴行犯の臓器利用を=最高権威総長の宗教令が物議−エジプト 【カイロ18日時事】イスラム教スンニ派最高権威機関アズハルの総長、タンタウィ師が、婦女暴行の罪で死刑判決を受けたエジプト人の臓器を移植医療に用いることは合法とするファトワ(宗教令)を出し、物議を醸している。17日付の独立系紙アルマスリ・アルヨウムが伝えた。 同紙によると、タンタウィ師は死刑を宣告された10人について、死後に自らの臓器を提供するかどうかの決定権はないと主張。「(臓器提供に)彼らの承認は必要ない。慈悲なき行為のため、シャリア(イスラム法)に照らして死刑後に臓器を利用しても合法だ」との判断を示した。 ファトワへの賛同がある一方、国会宗教委員会のハシェム委員長は「臓器提供には本人同意が絶対条件だ」と批判。臓器提供者の大半を死刑囚が占めてきた中国を引き合いに