東京裁判に関するMARC73のブックマーク (4)

  • 『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第4話 - 法華狼の日記

    最終回。多数派工作に成功したパトリック判事が判決を主導するなかで、ウェッブ裁判長やレーリンク判事は最後の抵抗を試みる。 NHKスペシャル | ドラマ 東京裁判第4話 事後法にならないよう国内法の政治犯を適用しようとするレーリンク判事の主張は、無理な迂回をしているように思った。とはいえ後述の量刑判断で、政治家を比較的に軽く、軍人を比較的に重く主張している*1のは、私個人の感覚にもかなう。当時の政治家と軍人は天皇の下に位置づけられ、実態として軍人が優越していた。そこで天皇の存在を空白にすれば、その権力構造を正しく解釈することは難しいはずだ。 いったん病で倒れるパトリック判事は、やはり映画的なキャラクターとして出来すぎている。過半数を獲得したからといって裁判長を無視して判決文を書きはじめる展開も、史実ながら凄まじい。ウェッブやレーリンクが主人公だとすれば、これは敵役が圧倒的な数で勝利するドラマと

    『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第4話 - 法華狼の日記
  • 『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第3話 - 法華狼の日記

    今回はレーリンク判事以外の判事のやりとりが多く描かれた。 NHKスペシャル | ドラマ 東京裁判第3話 イギリスのパトリック判事の手回しで、レーリンク判事がオランダ駐日大使から圧力をかけられたり、ウェッブ裁判長がオーストラリア国に戻されたり。視点人物と対立するキャラクターが優秀で精力的に動くほど、ドラマは面白くなるものだ。 もちろんレーリンク判事は圧力に折れないし、ウェッブ裁判長も意外と早く裁判に復帰する。ついでにレーリンク判事はドイツ人の女性音楽家からの願いをもはねのける。ドラマ終了後のドキュメンタリーによると、この女性音楽家は同じ反ナチスのドイツ人としてゾルゲと恋人だった時期もあるという。初めて知ったが、これはこれで興味深い人間関係だ。 他の判事のやりとりで最も印象深かったのは、フィリピンのハラニーリャ判事とフランスのベルナール判事の議論だった。 前回はパル判事の主張へ一定の理解を示

    『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第3話 - 法華狼の日記
  • 『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第2話 - 法華狼の日記

    今回は日軍の代表的な残虐行為として、南京事件やバターン死の行進の証言風景が描写された。 NHKスペシャル | ドラマ 東京裁判第2話 どちらも歴史的な事実ということは否定されない。弁護側が死者が「便衣兵」である可能性を主張する場面はあるが、だとしても実際に反撃するまでは非戦闘員だと証言者が答えて終わる。 ここでナレーションが「〜とされる」という報道間接話法とでも呼ぶべき責任回避な表現を使っていたのは疑問が残った。第1話の感想エントリで言及したように外国語版も配信されるそうだが*1、このような表現が他国で通用するだろうか。 そもそも今回の物語構成からすれば、もっとはっきり日軍の戦争犯罪を前提視するべきだろう。全ての判事が、日軍の戦争犯罪や侵略性は事実と認定している。もちろんパール判事もふくめてだ*2。 これは事実認識で異論がないのに、「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁くべきか、

    『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第2話 - 法華狼の日記
  • 『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第1話 - 法華狼の日記

    、オランダ、カナダ、オーストラリアの合作による極東軍事裁判の再現ドラマ。45分ほどの編に15分ほどの解説やメイキングを足して、全4回で放映予定。 NHKスペシャル | ドラマ 東京裁判第1話 世界的な配信サイトNetflixが20ヶ国で配信することも発表されている。当初は共同製作と報じられたが、形式としては共同制作のカナダ放送局にNetflixが資金を提供したというものらしい。 Netflix歴史ドラマ共同制作? NHKは報道の「一部誤り」を指摘するが…… この初回はほとんど日人が登場せず、あくまで外国人の視点でつらぬかれる。合作と聞いた時の予想よりも海外ドラマらしい。 着色したモノクロ記録映像の被告席と、再現した判事席のきりかえは、見事になじんでいる。セットやロケも違和感なく、焼け跡となった東京のVFXもよくできている。 物語についても、それぞれの国家や信念を背景にした判事の論

    『NHKスペシャル』ドラマ 東京裁判 第1話 - 法華狼の日記
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