社会主義諸国(東)と資本主義諸国(西)との間の貿易をいう。第2次大戦後,東側ではソ連を中心とするCOMECON(コメコン)体制によって域内の貿易・国際金融の秩序を形成,西側ではGATT(ガツト)とIMF(国際通貨基金)を中心とするアメリカ主導型の貿易・金融体制を創設した。この二つの体制それ自体戦後30年余を経て変質しているので,各域内貿易に対して,東西貿易も増加してきた。COMECON内国際分業への不満,西側企業の販路拡大努力,中国の対ソ離反・対西側諸国接近などは東西貿易拡大の原動力となったが,他方,米ソ間の緊張の高まりは,東西貿易抑制の要因となってきた。なお,国連の推計によると,1980年実績は,世界の商品貿易に占める東西貿易の比率は5%で,東-東貿易6%をやや下回った。これに対して西側工業国間貿易は46%を占めた。一般的にいうと市場経済体制のほうが貿易志向度は強い。 東西貿易の盛衰は,

