去る9月3日、「死刑執行停止に関する岡山公聴会-冤罪事件と死刑執行停止を考える(主催 日本弁護士連合会・中国地方弁護士会連合会・岡山弁護士会)」で意見を述べる機会をいただきました。6項目に分けた原稿を作りましたが、全てを掲載することはできないので、結論の一部と「死刑廃止は世界の潮流」という事への私の疑問点を紙面を借りて紹介させていただきます。 この公聴会の最終目的が、「凶悪犯罪者の社会復帰を、最初から前提にしている死刑廃止運動の一環」と位置づけておられるのなら、最初から、このことを国民全体に明確に表明しておかなければ、国民をダマシにかける行為となることを指摘します。 なおかつ、社会復帰した犯罪者が再犯した場合の責任の所在を明確にしておいていただきたい。とてつもなく重たい責任です。その責任を誰が取るのかという事であります。 死刑執行の一時猶予を行い、犯罪の数が減るか増えるかという観点は、国民