2012年、2000万ユーザーのアクセスが2カ所の接続ポイントに集中するのか?:ものになるモノ、ならないモノ(35) 連載目次 「戦艦大和(ヤマト)の壮絶な最期」「大鑑巨砲主義への固執」という言葉が何度も脳裏をよぎった。 NTTが次世代の通信インフラとして位置付ける、NGN(Next Generation Network、サービス名は「フレッツ光ネクスト」)の話を聞くにつれ、このようなネガティブ系フレーズが脳内でループ再生されるのだ。 戦艦大和といえば、「巨艦こそが戦略の要であり国威を示すもの」という、過去の成功体験(日本海海戦の勝利など)の呪縛から逃れることができなかった、日本海軍愚策の象徴として語られることが多い。NGNのことを知れば知るほど、そのような印象が残像のようにちらつく。 大鑑巨砲主義を連想してしまうのは、「ネイティブ方式」という、NTTが積極的に推進するプロバイダ(ISP)