アンチチェーンオペレーションと権限委譲 ヴィレッジヴァンガードの各店舗のいくつかを回ってみると分かることだが、扱う品、陳列の方法などは各店舗によって違う。狭いスペースにさまざまな本やCD、雑貨などを詰め込んで配置しているのは共通したパターンだが、よく見ると、マンガや写真集を絡めた陳列が店の中心にある店舗もあれば、デジタル腕時計が数十種類ガラスケースに置かれている店舗もある。 「いわゆるチェーンオペレーションはしないのです。アルバイトから社員になり、経験を積んだ店長に大きな権限を与えています。何を仕入れ、陳列し、どういう棚にするのかは任せています。わたしが何かを指示するということはありません。言いたくなることはありますけど」と菊地氏は話す。 アルバイト店員になる人は、ヴィレッジヴァンガードの店が好きになって入り浸るようになった人がほとんどだという。こうした人材がゆくゆくは権限を委譲され、店舗
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