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高校1年のころ、外に出られなくなった。特に昼間がつらかった。「同い年の人がガヤガヤと通り過ぎるのがダメで」 パソコンが好きだった。キーを叩いていれば、すべてを忘れられた。「お前のために、パソコンクラブ、作るから」。担任はそう言ってくれたけど、学校は辞めてしまった。 3年間、ひきこもった。悩んだ。大検に合格したが、大学には入れなかった。家庭の事情で追い詰められ、サラリーマンになり、ネットで出会った女子高生と恋をし、結婚して子どももできた。 家族と一緒につつましく暮らしていければいいと、SOHOで合資会社を立ち上げた。知らず知らず、時代の波に乗っていた。1人でやるつもりだった会社は、売上高8億5000万円、従業員72人のネット企業「paperboy&co.」(ペーパーボーイアンドコー)に成長する。 「まさか社長になるとは」――振り返ると、自分でも驚く。家入一真、27歳。饒舌ではない。照れ屋で、
「そもそも、私はデータセンターなんて差別化できるもんじゃないと思ってるんです」。さくらインターネットの創業社長、田中邦裕氏は驚くべき率直さで、こう言ってのけた。新幹線に乗って大阪にまで取材に訪れた記者は一瞬たじろぎ、広報担当者の表情を盗み見た。差別化ポイントを取材しにきたのに、そんなものはないというのだ。しかし、自らのビジネスを否定するかのようなこの爆弾発言の裏には、真摯な取り組みに裏打ちされた自信があるのだった。激化する競争環境の中で「自社にしかできない差別化」を徹底して追求する同社のビジネスの根幹とは何か。苦笑いする広報担当には目もくれず、田中社長はやわらかな関西イントネーションで語り始めた。 さくらインターネットは、レンタルサーバビジネスの草分け的存在だ。田中社長は学生ベンチャーに近い形で事業をスタートしている。1996年、まだ舞鶴工業高等専門学校在学中だった学生時代に、「自分の技術
クロネコヤマトモバイルサイトで情報流出があり読売新聞で取り上げたられた件に関し、早速ヤマト運輸で対応が取られ、発表がありました。 携帯版「クロネコメンバーズのWebサービス」クイックログイン機能の脆弱性への対応について|ヤマト運輸 この対応の素晴らしさは、タイトルでわかります。「脆弱性への対応」と書かれていて、ヤマト運輸のシステム側に不具合があったことを自ら認めて発表しています。 自らのミスを被害者に見せかける「プロの脆弱性対策」を使うのであれば、ここは「スマートフォンのアプリを利用したなりすましによる不正ログインについて」などと発表してもおかしくありません。 今回の件は読売新聞でも「iPhoneで人の情報丸見え…閲覧ソフト原因」と報道されているわけで、閲覧ソフトに責任転嫁するのは簡単な状況でした。それでもヤマト運輸は自らシステムの「脆弱性」だと認め、どういう状況で発生したのかまで発表しま
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