近年、内部不正に起因するセキュリティインシデントが繰り返し報道され、世間を騒がせています。中でも、昨年、大手通信子会社の元派遣社員がシステム管理者のアカウントを悪用して個人情報を持ち出した事件は、記憶に新しいのではないでしょうか。 システムの保守・運用業務に使用する管理者用のアカウント(特権ID)は、機密情報へのアクセスやシステムの設定変更が可能です。高い権限を持つため、悪用された場合、大規模な情報漏えいやサービスの停止など、事業の存続を揺るがす甚大な損失を招く可能性があります。 では、このような事態を防ぐには、どのようなセキュリティ対策を行えば良いのでしょうか。 本ブログでは、内部不正による事件が後を絶たない理由について、システム管理者の権限を悪用した事件を分析しながら、発生した理由と効果的な対策について解説します。 事例で語る!内部不正対策のポイントとは ~すぐ導入できるアクセス制御・