病気の原因を取り除き、体を変えていく 医療の世界は日進月歩です。多くの人の治療をしていくうちに「断食」が効果的な人がいることもわかってきました。「断食」といっても、1~2日間程度の断食でも効果が表れる人がたくさんいます。 断食は、脂肪コントロールに大きな効果を発揮します。体の細胞のエネルギーシステムは、まずブドウ糖を利用し、それがなくなったら脂肪を燃やすという順序で作動します。断食をするとブドウ糖が足りなくなるので、細胞は体内に蓄えられた脂肪を燃やしてエネルギーにします。脂肪は、私たちにとって必要不可欠ですが、余分にあると動脈硬化など、体の老化の原因となるものですから、余分な脂肪がなくなるのは結構なことです。脂肪を燃焼する回路をケトン体回路といって、人によって機能差がありますが、ケトン体回路が回りやすい人は糖質制限や断食療法が合っているといえると思います。 潰瘍性大腸炎の患者さんは、症状が