荒唐無稽なことを大きな声で断言し、それが的外れだったとわかってもなぜか自信満々……。そんな「いきる」人たちばかりがやたらと目立ついまの社会を観察した『「いきり」の構造』が刊行されました。著者の武田砂鉄さんが、「いきり」と現代日本を論じます。 どうしてあんなに、自信満々なのか。選挙が行われるたび、とにかく強気の「宣言」が繰り返される。実行できるかどうかではない。とにかく言い切る。言い切るだけでいい。「NHKをぶっ壊す!」と叫んでいた人は、ぶっ壊してはいない(ぶっ壊す必要はない)。「政治屋を一掃する」と宣言していた人は、その人自身がその都度作戦を変える「政治屋」になっていった。誹謗中傷によって職員が亡くなり、その対応が問題視されているものの、何を聞かれても「重く受け止める」としか答えない人はなぜか強気なままである。 「どうしてあんなに、自信満々なのか。」、この度刊行された『「いきり」の構造』の

