鶴巻和哉氏が語る絵コンテ講義、第2回目は「シーンとしての流れ」について。 絵コンテ作りやアニメ演出をする際に必ず意識しなくてはならない「シーン」。「シーン」の完成なくして物語の完成はなりません。その大切さを語っていただきました。 ※この講義は2008年にガイナックスにて、アニメスタッフに向けて行われたものです。 3:1カットずつ見るのではなく、流れで見ること アニメの絵コンテは、カットごとに絵を指示していきますが、実写の世界だと絵コンテを描く人はあまりいなくて、大抵は台本上に直接、指示を書いています。これが字コンテです。 台本上のカットの切れ目になるところに線が引いてある。これだけでコンテが済むんです。 実写の場合は、レイアウトを決めるのはカメラマンの役割です。監督はフルショットを撮れという指示はするけど、実際フルショットにおいて、どこまで画面に入れてどこを入れないかを決めるのは、カ