第二次競馬ブームや、『週刊少年ジャンプ』黄金期の担い手として、多くのファンに愛された競馬マンガの傑作『みどりのマキバオー』。あまり語られてこなかった設定の裏話や、連載当時の過酷な生活、さらには連載から離れた現在について、作者のつの丸氏に改めて語ってもらった。《全3回の1回目/#2、#3につづく》 “動物を主人公にしたスポーツのマンガ”が始まりだった 『みどりのマキバオー』の連載は1994年に始まった(『週刊少年ジャンプ』1994年50号)。その企画がスタートしたのは1993年。『モンモンモン』(1992年~93年連載)が終了してすぐに当時の担当編集者から提案を受けて構想を練り始め、1年近くかけて土台を作っていったという。 「もともと動物が好きで、スポーツを観るのも好きで。そこに競馬ものはどうだろうと提案されたんです。それなら、動物を主人公にしてスポーツのマンガを描ける。バッチリじゃないかと
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