フランスで年間興行ランキングNo.1を獲得し、日本でも異例の大ヒットを記録した『最強のふたり』。世界を笑いと涙で元気にしたエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのふたりの監督が、歴史的に前例のない“今”を生き抜く私たちを応援するために、待ちに待った最新作を届けてくれた。 ブリュノは今日も朝から大忙し。自閉症の青少年を支援する団体〈正義の声〉を運営しているのだが、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちで施設はいつもいっぱいだ。〈正義の声〉で働くのは、ブリュノの友人のマリクが運営する団体〈寄港〉で教育されたドロップアウトした若者たち。黙っていればコワモテのふたりだが、「何とかする」の口癖と大きく包み込む笑顔で、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしてい