秋から冬に滋賀県だけで見られる特別な雲の存在を、光泉カトリック高(滋賀県草津市野路町)自然探究部の生徒たちが確認した。地形や風の影響で出現するローター雲と呼ばれる雲の一種だが、琵琶湖の存在が大きく影響し、滋賀固有の成因や特徴を持つという。生徒たちは、雲に「琵琶湖六郎」と愛称をつけ、論文にまとめ上げた。 ローター雲は、地形などの影響で気流が波打って発生する円筒状の雲。上空の気温や湿度、風向・風速など、多様な条件がそろった時だけ見られるという。 昨年11月、自然探究部顧問で気象予報士の村山保さんが、学校上空に長く延びる特徴的な雲を見つけた。「滋賀だけに出る雲かも」と説明を聞いた部員たちも興味を持ち、このうち15人が観測を開始。昨年11月~今年8月、空の様子や上空の風向き、気圧配置などを毎日調べた。 すると、ローター雲は昨年11月~今年2月に16回観測できた。いずれも冬型の気圧配置で、西寄りの風