岩手県警・恐喝被害者が殺人犯に仕立て上げられる恐怖 2010年02月16日事件・犯罪岩手 三上英次 どうして、そのような事態になったのか――、元警視庁の警察官で、ジャーナリストの黒木昭雄氏が、都内で開かれた「明るい警察を実現する全国ネットワーク」主催のシンポジウム(13日)で、岩手県警の抱える疑惑について報告した。 講演中の黒木昭雄氏。黒木氏は1976年警視庁に入庁、23年の在職中、23回の総監賞を受けている。(撮影・三上英次 以下同じ) 岩手県在住の小原勝幸さん(08年当時28歳)が、岩手県警から全国に指名手配された事件は、08年7月1日に、宮城県の17歳の女性が岩手県川井村の沢で遺体となって発見されたものである。しかし、この殺人事件の前年から、ある恐喝事件が並行して発生していたことを忘れてはならない。 2007年5月、小原さんは就職先を世話してもらったのに、きちんと勤め続けず、紹