売却され、タイに向けて出航するたこフェリー(あさしお丸)を見送るスタッフら=15日午前、兵庫県明石市の明石港フェリーターミナル(甘利慈撮影) “たこフェリー”の愛称で知られる「明石淡路フェリー」(兵庫県明石市)の船舶「あさしお丸」が、タイのフェリー会社に売却され、明石のシンボル、タコが描かれた船体が15日、新天地のタイに向けて明石港(同市)を出発した。 明石港と岩屋港(同県淡路市)を結ぶ同フェリーは高速道路の大幅割引が直撃し、3年前と比べて運航収益が半分以下に落ち込むなど経営悪化が深刻化。所有する船舶2隻を1隻に減らし、9月21日からは運航便数を従来の約6割にするダイヤに変更していた。残る1隻も、年内にも運航停止するという。 あさしお丸は今月3日、たこフェリーとして最後の運航を終えて引退し、タイのフェリー会社に売却された。 明石港では、地元で親しまれた船体が岸から離れると、市民らが「ありが