昨今の脳トレブームは、東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授を抜きにして語れません。川島教授は人間の脳の仕組みや働きを調べる「ブレインイメージング研究」の第一人者。複雑な問題を考えるより、単純な計算や音読をしているときのほうが、むしろ脳は活性化することを突き止めました。 脳トレ関連製品は、こうした研究成果のひとつである「学習療法」を、一般向けに親しみやすくしたものです。調査結果は、その川島教授が監修した商品を通じて、脳トレに接したことのある人が多いことを示すものとなりました。 何らかの商品で脳トレを経験したという人は全体の43.7%に上ります。そのなかで一番多かったのは、ニンテンドーDS用ソフトの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズでした(26.5%)。2005年5月発売の第1弾、12月発売の第2弾ともに200万本以上も売り上げたとあって、この結果は当然といえるでしょう