シーズンオフのためコンディション面が心配された欧州組の選手たちだったが、溌剌としたプレーを披露。宮市亮、酒井宏樹、高橋秀人(写真右)らA代表デビューを飾った新戦力もそれぞれの特長を発揮し、ザッケローニ監督の期待に応えた。 ザックジャパンにとって「本田圭佑」という存在が、戦術的かつ精神的に、どれほど欠かせないピースであるかあらためて再認識させられた静岡の夜だった。 苦しんできたケガとの戦いを終えて約9カ月ぶりとなる代表戦。その圧倒的な存在感は「居なくて知る」よりも「居てこそ分かる」と言ったほうがいいだろうか。 アゼルバイジャンはFIFAランク109位といっても決して簡単な相手ではなかった。欧州で揉まれているチームであり、屈強な体の強さを押し出してくる守備に日本がもっと手を焼いてもおかしくはなかった。突破口は中央でのせめぎ合い。指定席である4-2-3-1のトップ下に入った本田が相手のプレッシャ