語られた物語の人々がドン・キホーテの物語に合流してくるというパターン化はともかく、セルバンテスの筆致はだんだん乾いてきている気がする。その乾いた文章の醸し出すおかしみと悲しみの中、ドン・キホーテは故郷への帰還を終え、正篇は幕を閉じる。 #セルバンテス #岩波文庫
ドン・キホーテ前編Ⅲ 二巻はこちら https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4003272129#comment ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、カルデニオ、ドロアーテ、司祭、床屋が留まっている宿屋から話が始まる。 二巻以降ドン・キホーテの冒険の本筋から外れて他の人のエピソードが次々語られていくので、エピソードごとに記載していく。 物語の中に物語が何重にも入れ込んでいて、それぞれが関わったり関わらなかったり。そしてとにかくみんな饒舌だ。 ❐「騎士道小説」の続き。 『騎士ロターリオは、自分がどんなに恵まれているかを確認するために、親友の騎士アンセルモに、自分の妻の美女カミーラを口説いてくれるように頼む。 最初は断っていたアンセルモだが、ロターリオにお膳立てされてるうちに、本当にカミーラと愛人関係になってしまう。 しかしいつまでも隠し通すこと
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