心のビタミンと呼ばれる読書には、身体の健康にも好影響があることが英米大学の調査結果から明らかになった。 読書の効用は数多い。まず集中力の持続時間が長くなること。また脳が柔軟な子供の頃からの読書習慣が、物語の理解に必要なスキルの習得に重要であることも判明した。読書を通じて異文化への理解が深まり、共感する能力が育つとも考えられている。この能力について調査したミシガン大は、10年間で半減という著しい減少結果を得たという。因果関係は定かでないものの、新たなテクノロジーの台頭に影響があると見られる。“ゲームで大事なのは王女を救出すること、彼女の過去や未来はどうでもよい。だが本の中では物語の理解のため共感し、彼女の視点を共有する。そういった一連の作業が脳内で行われることが重要”と話すのは、神経科学者であるオックスフォード大マグダレン校のジョン・スタイン名誉教授。 MRIによるイメージングでは、読書によ