ヒップホップは、1970年ごろにはじまり、はじめて世の中に浸透したヒップホップ・レコードは、Sugarhill Gang(シュガーヒル・ギャング)の「Rapper’s Delight (1979年)」だと言われている。それからというもの、数多くのレコードが生まれては、リスナーの耳を通りぬけてきた。 そしてヒップホップ音楽が成熟期に入っていた1988年、ヒップホップ専門雑誌「The Source」が創刊された。この雑誌「The Source」には、アルバム紹介のコーナーがある。マイクの数(1~5本)で作品を評価するのだが、かなり採点がきびしい。満点(5本マイク)の評価はまず出なかった。(後に一部の評価が訂正され、20枚近くのアルバムが「5本マイク」へと昇格した) だからこそ、「5本マイク」を獲得した作品は無条件で「名盤」だと認められるのである。同時にアーティストのステータスにもなる。 10年