本当の“豊かさ”とは何だろう 「どうしてこんなにたくさん人がいるのに、誰も目を合わせずにただ通り過ぎていくんだろう」。今から10年前、高校生だった私が新宿駅に降り立って感じた率直な気持ちだ。これまで当たり前のように歩き回っていた場所に突然感じた違和感。このとき私はちょうど、はじめてカンボジアに赴いた帰りだった。 カンボジアでは貧困に喘ぐ厳しい現実がある反面、人同士の生きたつながりが残されていた。首都プノンペンの中でさえ、赤の他人と路上で談笑することが珍しいことではなかった。首都から少しでも離れれば、食事の火をおこすところからすべてが手作業。当時は栄えている場所でもほとんど信号を目にすることがなく、道路を渡るにも運転手と歩行者がコミュニケーションをとらなければ成り立たない。不便どころか危険すら感じるのだが、その分誰かとつながっている、誰かに必要とされているような感覚の中で常に過ごすことができ
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道の自転車の通行料が無料になる見通しとなった。太田昭宏国土交通相が6日、要望に訪れた両県知事に対し、地元自治体が費用を一部負担する条件で無料化できるよう本州四国連絡高速道路(神戸市)に指示する意向を伝えた。 本四高速と愛媛県によると、しまなみ海道には自転車道を備えた橋が六つあり、料金は50~200円。年間収入は約2千万円で、減収になる分は地元自治体と国、本四高速で負担する。負担割合は今後協議する。 しまなみ海道は、海外からも走りに来るなどサイクリストに人気。無料にする時期は未定だが、両知事は3~10月に開く博覧会「瀬戸内しまのわ2014」に間に合うよう、夏休み前に実現したい意向だ。(波多野大介)
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