日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の来館者数は、全面開業した3月7日から8月31日までの半年足らずで約2220万人だったと1日、近畿日本鉄道が発表した。1日当たり約12万5千人で、目標の13万人をやや下回っている。近鉄百貨店ハルカス本店の低迷が響いた形で、周辺への「波及効果」も広がりに欠ける。 ハルカスの来館者数の目標は平年で4740万人。そのうち百貨店が4500万人と95%を占める。しかし8月末までの百貨店の来店客数は、目標より14%低いペースにとどまる。 その一方で展望台は、日本一という話題性から初年度に限れば180万人を集めるとみていたが、今のペースならそれさえ6割ほど上回りそう。平年目標比では5倍近くに達している。 ホテルも客室稼働率が約80%で、オフィス部分も86%が入居済み。百貨店だけが足を引っ張っている。 時を区切って来館者数をみると、開業約1カ月の3月末まで