ギョーザ専門店が多く、「ギョーザのまち」として知られる宇都宮市は、1世帯(2人以上)平均のギョーザ購入額(総務省家計調査)が4年ぶりに1位になった。どのようにして首位に返り咲くことができたのか、調べてみた。 ギョーザ店にギョー列 JR宇都宮駅から20分ほど歩いた宇都宮市中心街。宇都宮二荒山神社近くには、大通りと並行する「宮島町通り」の約100メートルの間に、ギョーザ専門店、ギョーザののぼりを掲げるラーメン店が計5店集まる。「みんみん」「正嗣(まさし)」といった双璧の専門店をはじめ、各店に入店待ちの列ができることも多い。 1カ月前、両店で食べたという前橋市の無職、富沢かよ子さん(77)は「宇都宮のギョーザは前から知っている。スーパーでも買えるけど、やっぱり店で食べてみたくて1カ月前に友達と来た。おいしかったので今度は夫を連れて来ました」。金曜日の午前11時すぎ、両店の前には早くも列ができてい