日本原燃(青森県六ケ所村)は26日、同村で建設中の再処理工場の完成目標時期を「2024年度上期(9月まで)のできるだけ早期」にすると発表した。これまで原燃は完成目標を22年度上期としていたが、9月に26回目となる延期を発表。新たな目標を年内に示すとしていた。青森市で記者会見した原燃の増田尚宏社長は「24年6月までには完成させたい」と述べた。 一方で、稼働に必要な原子力規制委員会の審査は、申請から2年がたった今も序盤のままで終わる見込みはない。今後、1年半で完成にこぎつけられる可能性は低い。 稼働に向けた設備の詳細な設計や工事計画の審査は20年12月に開始した。対象設備数が多いため、1回目の申請は工場で使う水を冷やす冷却塔だけに絞ったが、原燃が提出したデータや説明が不十分で、審査に時間がかかった。今月21日に、ようやく1回目の申請分が認可されたが、残りの設備数は約2万5000点に上る。原燃が