込み合った電車の中にいると、いつもアメリカにいたときのことを思い出す。 アメリカの人々は、込み合った電車の中でも、他人に対する気遣いのようなものがあったなぁ〜、と過去を回想せずにはいられない。 込み合っているのに足を組んでいる者ども、 駅について車両内の人が外に出ようとしているのに道を空けようとしない出口付近の者ども、 もっと詰められるのにまったく詰めようともせず、むしろ直立不動で踏ん張っている者ども、 等等。 これらの者どもは別に若者に限ったことではない。 中年のサラリーマンもばばあどもも一律同様。 お年寄りや妊婦が立っているのに席を空けようとしない者などざらにいる。 席を譲るという光景を眼にすることは、極めて稀である。 誰もが「自分が一番疲れている」と言わんばかりに、譲ろうとしない。 モラルの崩壊。 法で強制するか? 「公共の交通機関において、お年寄りおよび妊