第68回:有川 浩さん (アリカワ・ヒロ) 自衛隊三部作と呼ばれるデビュー作からの三作、「本の雑誌」が選ぶ2006年度上半期エンターテインメント第一位に輝いた『図書館戦争』。ミリタリー&ラブな要素をたっぷり盛り込んだ有川浩さんの作風は、どんな読書道から生まれたのか? ラストにショックを受けて10年間も引きずったといういわくつきのファンタジーをはじめ、数々の思い出の本が登場します。 (プロフィール) 高知出身。第10回電撃小説大賞「塩の街」にて作家デビュー。 代表作は「空の中」「海の底」「図書館戦争」「レインツリーの国」など。 有川 : いろんな種類の本が、無造作に転がっている家だったんです。親の本棚も手の届くところにありましたし、セールスマンが「お子さんにこれはいかがですか」と売り込みに来る、世界の童話シリーズの薄い本が100冊入っているボックスとか。親はそれを買うわりには「読め」とは