まず、はやりの「承認欲求」について尋ねた。 小林さんが昨年10月に大阪を訪れた際に「事件」は起こった。高校生らから写真撮影を求められ応じていると、警官が到着して職務質問された。実はこのうちの一人が通報し、職質の様子をツイッターに上げたのだ。 これに対し、「被害者」である小林さんに代わってネット民たちが「加害者」の特定を開始。まもなく学校が特定され、学校側がホームページに謝罪文を掲載する騒ぎになった。 自分が当事者でもないのに糾弾する。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が言うところの「怒りの代理人」だ。 小林さんは、騒ぎの収束を期待して、こうツイートした。 「うーん、なんかすさまじい炎上っぷりだなー。職質ったって、警官笑ってたし、有名な人ですか? って聞かれただけだし。その程度のこと、本人ぜんぜん気にしてないんだけどなー。」 騒動は1週間ほど続いた。 事件の背景には、承認欲求がある。小林さん